オメガ3が脳機能を活性化させる仕組みとは?| life’s®DHA

life'sDHA編集部

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Published on

03 May 2016

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脳細胞は主に脂肪でできており、その脂肪を構成するのはオメガ3の一つであるDHAです。
そのため、DHAは脳の健康維持に大きく寄与しています。
特に乳幼児にとっては脳や目、体の健康を維持する欠かせない栄養素です。

重要な機能を持つオメガ3の一種であるDHAを、普段の生活でどのように摂取していけば良いのでしょうか?

オメガ3は体内で生成できない栄養素ですので、基本的には食品などから摂取しなければいけません。
最近徐々に知られてきていることですが、DHAは脂肪分の多い魚に特に多く含まれています。

そうは言っても、魚を食べる習慣がなかったり、ベジタリアンだったりする方も増えています。
また、魚を食べるのが好きだ、という方も毎日必要なDHA量を満たすだけの魚を摂取するのはハードルが高いでしょう。
そういった場合、魚や藻由来のオイルのサプリメントからの摂取がおすすめです。サプリメントを使えば、効率的にDHAを摂取できます。

アメリカ人や日本人は特にDHAが足りていません。
日本人は魚をよく食べていましたが、それは昔の話。最近は食生活が欧米化してきているため、魚を食べる機会が減っています。
その結果、推奨されているDHA摂取量に届いていないことが多いのです。
 

DHAと脳機能について

DHAは、脳組織のシナプス可塑性(かそせい)をサポートする働きがあります。
簡単に言うと、靴ひもの結び方や人の名前、新しいことの習得など、記憶力を保つ脳内の神経細胞間の通信(メッセージの伝達、接続を行う)を活性化するということです。
この学説は、UCLA医学部の神経科学者フェルナンド・ゴメス・ピニーリャの研究で証明されています。
ピニーリャは、この件に関するさまざまな文献や研究発表をレビューし、DHAを豊富に含む食品は脳の健康を保ち、認知力を高めると結論づけています。
Nature Reviews Neuroscience誌に発表されたレビューでは、DHAを豊富に含む食品は高齢者の認知力低下を防ぎ、気分障害を改善する効果があると述べられています。
 

DHAと認知症の関係

近年、高齢化社会が進むに連れて、高齢者の健康の問題が表にでてきました。

そのなかでも、認知症は非常に大きな問題です。
認知症は個人の努力や意思とは関係なく、徐々に進行していきます。
厚生労働省老健局の調査(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000072246.html)によると、2015年の時点で250万人が認知症、もしくは認知症の疑いがあるということです。

特に問題なのが、認知症を治療する方法が未だ確立されていないということ。
つまり、認知症になる前からの予防が大切というわけです。

DHAは認知症に対しても効果があることがわかってきています。
世界中でオメガ3と認知症の関連性に対しての研究が進められています。
複数の研究において、血中のDHAの濃度が高い人ほど認知症になるリスクが減ると報告されています。
今後、このような研究がさらに進むことで、DHAと認知症、脳の関連性がさらに解明されていくことが予想されます。

歳をとるに連れて、認知症のリスクはあがっていきます。
誰もがリスクを抱えている中、できるだけ認知症の予防に努めることが大切と言えるでしょう。


どうしてDHAの摂取が必要なのか?

毎日の食生活にこの重要な栄養素であるDHAをプラスするだけで、DHAの欠乏症を解消することができます。
それだけでなく、さまざまな研究により、オメガ3DHA は気分障害や行動障害も改善することが明らかになっています。

特に子供においては、脳と目の発達と機能をサポートするDHAは欠かせない栄養素です。
もし1週間に2回、脂肪を多く含む魚を子供に食べさせることが難しい場合は、市販のオメガ3サプリメントを利用しましょう。
テクノロジーの進化により、子ども用のオメガ3サプリメントは数多く発売されており、
グミやフレーバーオイルなど、子どもが喜ぶような形で販売されている製品も多くあります。
また、スーパーに行けば、不足している分を簡単に補えるオメガ3を豊富に含む食品も数多くあります。

もちろん、脳の健康が重要なのは子どもたちだけではありません。
年齢を重ねるにつれて衰えていく私たちの脳も活性化させていく必要があります。

十分な量のDHAを摂取することは、そのための重要な第一歩です。

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