ファクツ

ドコサヘキサエン酸(DHA)とは何か?

ドコサヘキサエン酸(DHA)とは何か?

ドコサヘキサエン酸、すなわちDHAは、生体内全域にわたって存在する多価不飽和オメガ3脂肪酸です。

DHAは脳や網膜の主要な構造脂肪成分であり、それぞれ脳のオメガ-3脂肪の最大97%、網膜のオメガ-3脂肪の最大93%を占めています。また、DHAは心臓の重要な構成要素でもあります。

多くの研究では、乳児から成人まですべての人々がDHAの適切な摂取によって健康効果を得られることが確認されています。

例えば、

オメガ3脂肪酸に関するファクツ

オメガ3脂肪酸に関する事実

日本だけでなく世界中に、十分量の良質な脂肪を摂取できていない人が多くいます。

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含む食事は、LDLまたは悪玉コレステロール値を上昇させ、冠状動脈性心臓病のリスクを高めることが知られていますが、
一方、多価不飽和脂肪酸(PUFA)、特にオメガ3脂肪酸を多く含む食品は健康にとって重要な役割を担っています
「悪い」脂肪を避けるためには、「良い」脂肪の摂取を保つようにすることも大切です。
では、どの脂肪が「良く」どの脂肪が「悪い」のか、どのように見分ければよいのでしょうか。

摂取すべき脂肪とは?

「良い」脂肪として知られる多価不飽和脂肪酸(PUFA)には2タイプあります。

  • 一つは、ベニバナ、ヒマワリ、トウモロコシ、亜麻仁などの植物性油に主に含まれるオメガ6脂肪酸です。
  • もう一つはオメガ3脂肪酸です。オメガ3脂肪酸には、2つの長鎖を持ち主に脂肪分の多い魚に含まれる、DHA(ドコサヘキサエン酸)およびEPA(エイコサペンタエン酸)、主に亜麻などの植物に含まれる短鎖ALA(アルファリノレン酸)があります。

避けるべき脂肪とは?

  • LDLまたは悪玉コレステロール値を上昇させる飽和脂肪酸は、肉や家禽、全乳もしくは、低脂肪牛乳および、バターなどの動物性給源に主に含まれています。これらの脂肪に関しては、摂取量を制限する必要があります。
  • トランス脂肪酸は植物性ショートニング、一部のマーガリン、スナック食品、クッキー、硬化油または部分硬化油を原料とする食品に含まれています。これらの脂肪に関しては、摂取するのを避けるべきであるという意見もあります。

アメリカ心臓協会 と米国農務省の食事ガイドラインでは、心臓の健康と高不飽和脂肪酸(PUFA)、特にオメガ3脂肪酸摂取の関連性が認められています。

それぞれのオメガ-3が果たす役割を理解する

オメガ3系脂肪酸の供給源であることを売りにした食品はますます増えていますが、オメガ3脂肪酸にもいくつか種類があります。主要なものとしては3つあり、それぞれに違った健康上の利点があります。

  • ドコサヘキサエン酸 (DHA)

長鎖オメガ3脂肪酸であるDHAは、脳と目に最も多く存在するオメガ3脂肪酸です。また、心臓組織の重要な構造成分であり、母乳にも自然に含まれています。

  • エイコサペンタエン酸 (EPA)

長鎖のオメガ3脂肪酸であるEPAは、ヒトの健康にとって重要な栄養素です。EPAは脳や目にはあまり蓄積されませんが、体内、特に心臓の健康には非常に重要な役割を果たします。

  • アルファリノレン酸(ALA)

必須脂肪酸(EFA)のひとつであるALAは、身体のエネルギー源として機能する短鎖オメガ3脂肪酸です。EPAやDHAに変換することもできますが、その量は非常に限られています。ALAは、心臓の健康に有益であることが確認されています。

食事に含まれるDHA

食事に含まれるDHA

食事中に含まれるDHAの重要性

一般的なアメリカ人の食事に含まれるDHAの量は1日あたり100mg未満であり、世界中の専門機関が推奨する量よりもはるかに少ないのが現状です。

幸い、DHAの重要性が研究により明らかになるにつれDHAを強化した食品も増えてきており、毎日の食事に取り入れやすくなってきています。

あなたの場合、DHAをどれくらい摂取していますか?また、DHAをどれくらい摂取すべきだと思いますか?

世界中のいくつかの専門家機関が、様々な人口層におけるDHAの摂取量を推奨しています。

妊娠中や授乳中の女性

  • 米国国立保健研究所、国際脂肪酸・脂質学会(National Institutes of Health and International Society for the Study of Fatty Acids and Lipids [NIH/ISSFAL])主催のワークショップでは、1日当たり200mgのDHAを摂取することが推奨されました。詳細を知る

乳児

  • 国際脂肪酸・脂質学会(ISSFAL)が主催するワークショップ、世界保健機関と食糧農業機関(WHO/FAO)の合同専門家委員会、チャイルドヘルス財団はいずれも、乳児用栄養製品にDHAとARAを配合するよう勧告しています。詳細を知る

子供と成人

どんな食べ物にDHAが含まれているか?

DHAが含まれる主な食べ物

  • 藻類
    一部の藻類は天然のDHAとEPAの供給源です。
    魚がDHAとEPAを自ら生産していると思われがちですが、実際は食物連鎖の中にある藻類がDHAやEPAといったオメガ3脂肪酸の元々の供給源なのです。
    • 藻類から産生されるlife'sDHAは、ベジタリアンやビーガンの方にもお使いいただけるDHAです。life'sDHAはサプリメント、食品および飲料などに配合されており、米国で販売されている乳児用ミルクの大半に添加されています。
    • 藻類から産生されるlife's™DHA+EPAは、ベジタリアンやビーガンの方にもお使いいただけるDHA・EPAです。life's™DHA+EPAはサプリメント、食品および飲料に使用されています。
  • アンチョビ、サケ、ニシン、サバ、マグロやオヒョウなど脂肪分の多い魚
  • 鶏卵
    鶏卵には天然に少量のDHAが含まれていますが、市販のDHA強化卵は、卵1個あたり最大57mgのDHAをを含んでいます。
  • DHAを強化した食品、飲料、サプリメント

 

亜麻仁油にはDHAが含まれているか?

亜麻仁油は、DHAの前駆体であるα-リノレン酸(ALA)の供給源です。ALAは重要なエネルギー源ですが、脳や目の発達や機能に対するALAの具体的な効果は知られていません。人間の体内でALAをDHAやEPAに変換することは可能ですが、その割合は1%未満であるため、健康効果を得るためには、前段階のDHAを直接摂取することが最善とされています。

DHAを摂取する際の選択肢として、藻を原材料とした植物性DHAが認知されつつあります。

魚に含まれるDHAも、もともとは微細藻類によって作り出されたもの。
食物連鎖の過程で魚の体内に蓄積、濃縮されています。

このような藻類の特徴と仕組みに着目した研究者らによって開発されたのが、『life’s DHA』です。
専用タンクで密閉培養した藻から成分を抽出するという製造法を採用し、
不純物が混入しないよう安全性を徹底的に追求しています。

また、DHAは酸素と結びつきやすい構造を持っているため酸化しやすく、
劣化が著しく速いことが知られています。

『life’s DHA』の場合、抽出したDHAの保管には、マイナス20度の遮蔽ボトルを使用。
冷凍することで藻の劣化を防ぎ、新鮮さを保っています。

最近の投稿

This site uses cookies to store information on your computer.

詳細情報