植物油研究家に聞いた、認知症予防に藻由来のDHAを選ぶ理由| life’s®DHA

life'sDHA編集部

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Published on

07 December 2018

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「最近、忘れ物が多いな……」
「大事なことが思い出せない……」

はじめは些細なコトだった認知機能の衰え。対策を打たないまま悪化させてしまうと、60歳以上の約2人にひとりが発症するとされている認知症になるリスクが高まります。

もの忘れなどの初期症状を自覚しはじめると、「日常生活に支障が出てしまうのではないか」「いつか、大切な思い出を忘れてしまうのではないか」と、不安に感じるものですよね。

認知症のリスクを減らす栄養素として、DHAが注目を集めています。サプリメントで補給を試みている人もいるのではないでしょうか。

「トランス脂肪酸」という言葉を聞いたことがありますか?脂質の一種ですが、摂取量が多いと悪玉コレステロール(LDL)が増えて、善玉コレステロール(HDL)が減り、さらにとり過ぎると心臓病のリスクが高まることが報告されています(農林水産省ホームページより)。魚油を精製する工程で、特に臭いを取り除く処理によりトランス脂肪酸が発生してしまうため、魚油由来のサプリメントにはごく微量であるもののトランス脂肪酸が含まれている可能性があります。認知症予防で他の健康リスクを高めてしまう、ということだけは避けたいですよね。DHAサプリメントの選択は、意外と難易度が高いことなのです。

しかし近年、トランス脂肪酸の含有量をゼロにしたDHAサプリメントとして、植物性DHAサプリメントが注目されています。

そもそもDHAにはどんな効果が期待できるのか?サプリメントの服用による健康リスクを回避する植物性DHA『life’s DHA』とはどのようなものなのか?DHAをはじめとする数々の栄養素に詳しい植物油研究家の林裕之先生にお話を伺いました。

食生活と認知症の関係

食生活と認知症の関係

 

認知症の代表的な症例には2つの種類があります。

ひとつは「アルツハイマー型認知症」、もうひとつは、「脳血管性認知症」です。

「アルツハイマー型認知症」は、脳神経細胞が減少し脳が萎縮する症状で、患者数の6割以上を占めています。いわば加齢によって発症するタイプです。その次に脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳疾患が原因で発症する「脳血管性認知症」が2割ほどを占め、これらの症例で全体の約9割を占めます。

林裕之先生(以下・敬称略)「アルツハイマー型認知症患者の食行動の調査によると、過食によるメタボリックシンドロームや、少食による慢性栄養失調が特徴として挙げられていますさらに野菜や魚の摂取不足、甘いお菓子の過剰摂取など偏食の傾向も見られ、認知症の発症に何らかの原因があるのではと考えられています」

現代人は忙しい毎日で食事が不規則だったり、栄養が偏った食生活を送ったりしている人も多いもの。いわば認知症のリスクを負った『認知症予備軍』と言えるのではないでしょうか。

林「生活習慣の乱れをカバーするために、必要な栄養素を意識的に摂取する必要があります。認知症予防に必要な栄養素のひとつとして注目されているのが、DHAやEPAなどの必須脂肪酸。数々の試験結果が、その効果を立証してきました」

認知症予防に必要な栄養素として注目されるDHA

認知症予防に必要な栄養素として注目されるDHA


なぜ、「アルツハイマー型認知症」や「脳血管性認知症」の予防においてDHAが効果的なのでしょうか。

 「アルツハイマー型認知症」の場合、発症の決定的な原因は解明されていませんが、DHAを摂取することで脳の働きを高め、予防ができるのではと考えられています。

林「DHAは、ヒトの体内に含まれている物質で、特に脳細胞にも多く存在しています。脳神経の再生作用や神経の保護などの役割を果たしていることから、記憶力や注意力の維持に欠かせない栄養素だと考えられています。実際に、血中のDHA濃度が高い人ほどと認知機能が低下しにくいことが明らかになっています」

さらに、「脳血管性認知症」の予防においては、DHAと同時に摂取が可能なEPAの効果が医療の現場で認められています。

林「脳血管性認知症の多くは、動脈硬化による脳梗塞などの血管にまつわる生活習慣病の延長として発症します。血管のトラブルを予防する上で大切なのは、血管を柔らかく維持し、血流を促進することです。DHAやEPAを摂取することは、生活習慣病をの予防に繋がります」

動脈硬化は10代の頃からはじまり、40歳を過ぎるころから徐々に症状が現れます。少しでも早い時期から必要な栄養素をバランスよく摂ることを心がけたいものです。

DHA選びは難しい! 製法で選ぶ、安心なDHAとは?

DHA選びは難しい! 製法で選ぶ、安心なDHAとは?


脳の健康を維持する上で重要な役割を果たすDHA。では、どのようにして体内に取り入れていくべきでしょうか。

厚労省によると、DHA、EPA摂取量の目安は一日1g以上が望ましいとされています。しかし現代人の食生活において、その目標を達成することはかなり難しいのが現実。

林「DHAやEPAは栄養素なので、やがて体内で消費されてしまいます。そのため、継続的に摂取していくことが重要でしょう。サプリメントのように毎日手軽に摂取できるものを活用するのも一つの手段です」

薬局やインターネットで入手可能なサプリメントには、たくさんの種類がありますよね。製造メーカーや製造工程が不明確なDHAサプリメントには危険性をはらんでいるものもあります。
DHAの製造過程で、DHA以外の物質をサプリメントに含んでしまっている可能性が指摘されているのです。心臓病の原因の一つであるトランス脂肪酸や魚に含まれる海洋汚染物質が、その最たる例。

魚には重金属物質や海のごみが蓄積されていますから、内臓を含む魚の全てを絞って製造される魚油を毎日食べること自体が、別の病気を引き起こしてしまうリスクでもあるのです。

安全かつ安心なDHAを継続的に摂取していくことは思っている以上に難しいのです。とはいえ、DHAの製造方法は大きく進化し続けています。近年では藻からできた植物性DHAが発明され、DHAの選択肢に広がりが出て来ました。

林「DHAは魚に多く含まれることで知られていますが、もともとDHAは藻類などの植物由来の栄養素です。藻類に含まれるDHAをプランクトンが摂取し、そのプランクトンを魚が食べる。食物連鎖を経て、魚の体内に存在しています」

そのような藻の仕組みに着目した研究者たちが開発したのが、『life’s DHA』と呼ばれる植物性DHAです。『life’s DHA』の製造工程には、安全面に強いこだわりが。藻の培養には海洋汚染物質の一つである水銀やカドミウムが混入しないよう、閉鎖タンクで培養されています。水で抽出された植物性DHAは品質維持のためにマイナス20度で冷凍され、鮮度を保っています。

林「家族が毎日、長期間に渡って使うものですから、安心して続けられるDHAサプリメントを選びたいものですよね」

認知症は発症まで20年近くかかるとされており、早いうちからの予防対策が有効的です。食生活を改善して必須脂肪酸のバランスを整え、最低でも一日1~2gのDHA、EPAを意識的に摂取しましょう。

継続しやすいDHAサプリメントを選び、認知症や生活習慣病の予防に役立ててください。

林 裕之 1956年(植物油研究家)

娘のアトピー再発をきっかけに植物油の害を知る。あまり知られていない植物油の正しい情報を知ってもらうべく、「油を変えて美味しく体質改善」をテーマに、レシピ本や料理教室、ブログなどの活動を夫婦で展開中。著書に、『その病気、その疲労、「隠れ油」が原因です!(知的生き方文庫/三笠書房)』など。

 

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