オメガ3が脳機能を活性化させる仕組みとは?

脳細胞は主に脂肪でできており、その脂肪を構成するのがオメガ3の一つであるDHAです。脳の健康を維持したり、特に乳幼児にとっては脳や目、体の健康を維持したりするには欠かせない栄養素です。

では普段の生活でどのようにオメガ3の1つであるDHAを摂取していけばいいのでしょうか。

オメガ3は体内で生成できない栄養素なので、食品などから摂取しなければいけません。最近徐々に知られてきていますが、DHAは脂肪分の多い魚に含まれます。もし魚を食べる習慣がなかったり、ベジタリアンだったりする場合、フィッシュオイルまたは藻由来のオイルのサプリメントを摂取するといいでしょう。効率的にDHAを摂取できますよ。
特にアメリカ人や日本人はDHAが足りていません。日本人は魚をよく食べていましたが、それは昔の話。最近は、食が欧米化してきているため、魚を食べる機会が減っています。その結果、推奨されているDHA摂取量に届いていないのです。

DHAと脳機能

DHAは、脳組織のシナプス可塑性(かそせい)をサポートする働きがあります。つまり、簡単に言うと、靴ひもの結び方や人の名前、新しいことの習得など、記憶力を保つ脳内の神経細胞間の通信(メッセージの伝達、接続を行う)を活性化するということです。
この学説は、UCLA医学部の神経科学者フェルナンド・ゴメス・ピニーリャの研究で証明されています。ピニーリャは、この件に関するさまざまな文献や研究発表をレビューし、DHAを豊富に含む食品は脳の健康を保ち、認知力を高めると結論づけています。Nature Reviews Neuroscience誌に発表されたレビューでは、DHAを豊富に含む食品は高齢者の認知力低下を防ぎ、気分障害を改善する効果があると述べています。


DHAと認知症の関係

近年、高齢化社会が進むに連れて、高齢者の健康の問題が表にでてきました。

そのなかでも、認知症は非常に大きな問題です。個人の努力や意思とは関係なく、徐々に進行します。厚生労働省老健局の調査(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000072246.html)によると、2015年に250万人が認知症、もしくは認知症の疑いがあるということです。
とくに問題なのが、治療する方法が確立されていないということ。つまり、認知症になる前から予防が大切ということです。

DHAは認知症に対しても効果があることがわかってきています。世界中でオメガ3と認知症の関連性に対して、研究が進められているからです。複数の研究によると、血中のDHAの濃度が高い人ほど、認知症になるリスクが減るという報告もあります。今後、このような研究はさらに進むことで、DHAと認知症、脳の関連性はさらに解明されていくことが予想されます。

歳をとるに連れて、認知症のリスクはあがっていきます。誰もがリスクを抱えている中、できるだけ予防に努めることが大切と言えるでしょう。


DHAは何で摂取するのか

毎日の食生活にこの重要な栄養素をプラスするだけで、DHA欠乏症を解消することができます。さまざまな研究により、DHA オメガ3は気分障害や行動障害を改善することが明らかになっています。
さまざまな理由から子どもが1週間に2回、脂肪を多く含む魚を食べることができない場合は、市販のオメガ3サプリメントを利用しましょう。テクノロジーの進化により、子ども用のオメガ3サプリメントも数多く発売されており、グミやフレバーオイルなど、子どもが喜ぶ形態で提供されています。また、スーパーに行けば、オメガ3を豊富に含む食品も数多くあり、不足している分を補うには便利です。
健康な脳が必要なのは、子どもだけではありません。年齢を重ねるにつれて、私たちの脳も活性化させる必要があります。食事で豊富なDHAを摂取することは、そのための重要な第一歩です。

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